会長挨拶

この度、第 16 回日本病院総合診療医学会学術総会を大分県別府市で開催させていただきます。ご参加いただく皆様にとって有意義な学会となりますよう、教室員一同、精一杯の準備をして皆様をお迎えしたいと思います。

今回の学術総会のテーマは、大分県中津市出身の福沢諭吉に因んで「総合診療医學ノスゝメ― 地方と都市の共鳴」とさせていただきました。高齢化が進む日本においては、21世紀、そして来る22世紀は地方においても都市部でも、まさに総合診療の時代であり、我々に託された責務は極めて大きなものです。病院総合診療医學の発展および後進の育成が、医療の質向上に寄与するということを、社会に向けて発信できる学術総会になれば幸甚と考えています。

一般演題に248演題、うち育成賞に90演題を超える多数のご応募をいただき、誠にありがとうございます。いずれも日々の診療・研究からの貴重な症例報告、研究データをご発表いただくことになっています。活発なご討論をどうか宜しくお願い致します。

本学会では、招請講演に福原俊一教授(京都大学)、教育講演に門田淳一教授(大分大学)をお迎えして、それぞれ臨床研究の重要性、高齢者肺炎診療の考え方についてご講演いただきます。特別講演は芥川賞作家の小野正嗣先生、パラリンピック銅メダリストの中西麻耶さんから、“地域”をキーワードとした講演をしていただくこととなっています。教育講演は、國松淳和先生(国立国際医療研究センター)、島田長人先生(東邦大学)、仲田和正先生(西伊豆育成会病院)、藤井毅先生(東京医科大学)にお願いしており、病院総合診療医にとって明日からの診療に即役立つ内容をご講演いただきます。症例カンファレンスは、第一部を鈴木富雄先生(大阪医科大学)に、第二部を徳田安春先生(群星沖縄臨床教育センター)にお願いしています。ワークショップは、加島雅之先生(熊本赤十字病院)、徳田安春先生、そして高橋宏瑞先生(順天堂大学)と藤谷直明先生(大分大学)にお願いしました。いずれも盛り上がりが期待される企画をご準備いただいています。公募シンポジウムには多数の演題をお寄せいただき、ありがとうございました。全ての演題を採用できなかったことをお詫び致します。シンポジウムは、「大学の総合診療部門」、「診断戦略」、「新専門医制度」、「希少疾患」、「総合診療医の輝き方」、「不明熱」、「外科医との連携」、「パーソナルビッグデータ」、「認知症」、「診療看護師」をキーワードとした多彩な10テーマを取り上げています。また、共催セミナーも「糖尿病」、「てんかん」、「漢方」、「膠原病」、「骨粗鬆症」、「うつ」などをテーマとした充実した内容になっております。

“おんせん県おおいた”は、“湯~園地”や“シンフロ”などYouTube動画でも話題になっていますが、学会の合間は温泉に浸かって疲れを癒していただければと思います。また、大分はふぐ、関アジ、関サバ、城下カレイ、豊後牛、とり天、唐揚げなど美味しいものが沢山ございます。食に関してもお楽しみいただければ幸いです。

最後になりますが、先生方の益々のご健勝を祈念申し上げますとともに、多数のご参加を心よりお待ちしております。

第16回日本病院総合診療医学会学術総会 会長
宮﨑 英士
大分大学医学部附属病院 副病院長(医療人育成担当)
大分大学医学部 総合診療・総合内科学講座 教授